年収800万円で住宅の購入を検討する際、金融機関が融資できる最大借入額と、購入後の生活水準を保つための適正な借入額の差を正しく把握することが重要です。なぜなら、金融機関の審査基準で借りられる上限額までローンを組むと、将来の教育費や老後資金の確保が難しくなる事態が予想されるためです。

たとえば、現在の審査基準では年収の7倍以上の借り入れが承認される傾向にありますが、毎月の返済負担を考慮すると、年収の5倍から6倍程度に抑えることが安全な方法として考えられます。本記事では、年収800万円の世帯における借入目安と、無理なく返済を続けるための資金計画の立て方をご紹介します。

【免責事項】本記事に記載している審査基準や借入可能額などの情報は、執筆時点の一般的なデータに基づく目安です。実際の審査結果や適用金利は、申し込みの時期や金融機関、個人の状況により異なる点に留意してください。

年収800万円で組める住宅ローンの借入限度額と適正な返済目安

住宅ローンの借入額を検討する際、金融機関が審査の過程で算出する最大の限度額と、長期的な生活の変化に対応しながら生活の質を維持できる適正な借入額との間には、大きな差が存在します。両者の差を正確に把握することが、将来の家計を守るための第一歩として重要です。

審査上の最大借入額は年収の約7倍から8倍にあたる6,000万円台が目安

金融機関が融資可能額を決定する際、最も重要視する基準が総返済負担率です。総返済負担率とは、年収に占めるすべての借り入れの年間合計返済額の割合を指します。住宅金融支援機構が提供するフラット35の規定によれば、申込者の年収が400万円以上の場合、総返済負担率の上限基準は35%以下と明確に定められています。

年収400万円以上の場合
総返済負担率 35%以下

国土交通省が全国の金融機関を対象に実施した調査データにおいても、融資を行う際に考慮する項目として完済時の年齢を挙げる機関が98.4%、健康状態が95.1%、年収が93.4%、そして返済負担率が90.3%に達しています。9割以上の金融機関が返済負担率を融資の基準として据えていることがわかります。

融資を行う際に考慮する項目と回答割合

完済時年齢
98.4%
健康状態
95.1%
年収
93.4%
返済負担率
90.3%

金融機関は貸し倒れを防ぐため、実際に適用される金利ではなく、将来的な金利上昇を見込んだ審査用の金利を用いて計算を行います。一般的に、審査用の金利を3.0%とし、返済期間を最も長い35年という条件で設定した場合、年収600万円の人が理論上借りられる最高の金額は、おおよそ4,000万円台半ばから5,000万円が目安です。

算出した基準を年収800万円のケースに当てはめると、返済負担率35%の上限に対する理論上の最大借入額は、およそ6,000万円台から7,000万円という規模に達します。あくまで金融機関側の視点に基づく審査上の上限の目安として捉えられます。

出典)住宅金融支援機構『【フラット35】ご利用条件』

出典)国土交通省『令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書』

生活にゆとりを持たせる適正な借入額は4,000万円台から5,000万円台

金融機関から提示される借入限度額の枠を最後まで使い切ることは、将来の家計における自由な資金を減らし、予期せぬ物価上昇や生活の変化に対する対応力を下げる可能性に留意が必要です。現実的な生活基盤の維持と老後資金の準備を両立させる適正な借入額は、最大借入額よりも十分に余裕を持たせて設定することが推奨されます。

住宅金融支援機構の調査によれば、世帯月収に占める1カ月当たりの予定返済額の割合の平均値は、2022年度のデータで23.1%という結果が出ています。実態として多くの人が上限である35%に対して十分な余裕を持たせていることが確認できます。

年収800万円の世帯に対して、総返済負担率20%から25%を適用した場合、年間の住宅ローン返済額は160万円から200万円の範囲に収まります。月額に直すと約13.3万円から16.6万円の計算です。現在の低金利環境下で借入可能額を逆算すると、生活にゆとりを持たせられる適正な借入額は4,000万円台から5,000万円台という水準に落ち着きます。

実際に市場で取引されている住宅の購入価格を見ても、適正借入額の水準が取得の実態と連動していることがわかります。統計データによると、新築マンションの平均購入価格は5,592万円、注文住宅の土地付きは5,007万円、建売住宅は3,826万円、中古マンションは3,033万円となっています。

住宅の種類
平均購入価格
新築マンション
5,592万円
注文住宅(土地付き)
5,007万円
建売住宅
3,826万円
中古マンション
3,033万円

統計が示す通り、主要な住宅の平均購入価格は5,000万円台までの範囲に分布しています。年収800万円の世帯が6,000万円を超える限度額まで予算を伸ばさずとも、4,000万円台から5,000万円台の予算内で十分に希望の家を探すことが可能です。

出典)住宅金融支援機構『2022年度 フラット35利用者調査』

出典)住宅金融支援機構『2023年度 フラット35利用者調査結果』

年収800万円の住宅ローン返済を安定させるための重要ポイント

住宅の購入は契約が終わりではなく、その後最長35年に及ぶ返済期間中も生活を安定させることが重要です。家計を守るためには、手元に残る実質の収入額を基にした資金繰りと、住宅ローン以外の借り入れに対する計画的な対策が必要です。

返済負担率を20%から25%以内に抑えることで家計に余裕が生まれる

毎月の支出を組み立てる際、税金や社会保険料が引かれる前の総支給額を基準にするのではなく、実際に受け取る手取り額を基に考えることが基本です。各種保険料などが差し引かれた後、年収800万円の実質的な手取り額は、働き方や家族の状況により変わりますが、月額にしておよそ49万円から53万円程度が一般的です。

受け取った手取り額の中から、日々の生活費をやりくりすることになります。30代から40代という住宅購入の時期においては、子どもの成長に伴う教育費の増加が家計を圧迫する要因の一つです。文部科学省が実施した調査を見ると、学校教育のために各家庭が支払った経費において、公立幼稚園では通学関係費への支出が多く、私立幼稚園では授業料が大きな負担となっています。

学習塾や体験活動など、成長に合わせて様々な費用が発生する傾向が見られます。住宅購入後は固定資産税や火災保険料、マンションの管理費や修繕積立金といった維持費も継続的に発生します。基礎生活費や教育資金、将来に向けた貯蓄を同時に確保するためには、手取り月収の中から差し引かれる住宅ローンの返済額を、月額13万円から16万円の範囲内に収めることが一つの目安です。

出典)文部科学省『令和5年度子供の学習費調査結果のポイント』

他の借入がある場合は住宅ローンにプラスして1本化する方法もある

住宅ローンの審査において注意すべき点が、自動車ローンやクレジットカードのリボ払い、奨学金といった既存の借り入れがあるかどうかです。金融機関は審査時に、対象となる毎月の返済額をすべて総返済負担率の計算に含めます。

たとえば、月々5万円の自動車ローンと月々3万円のリボ払いがある場合、年間の返済額は96万円に上ります。年収800万円における返済負担率の上限から既存の返済分が差し引かれるため、住宅ローンに回せる金額が大きく減ってしまいます。結果として借入可能額が減る、あるいは審査を通過するのが難しい状況になる可能性に留意が必要です。

審査の状況を改善し、月々の支払いを整える一つの解決策として、既存の借り入れを住宅ローンと1本化するという方法があります。

住宅ファクトリーでは、消費者金融やカードローン、マイカーローン、リボ払いといった複数の借り入れを、最大500万円まで住宅ローンにプラスして組む提案を行っています。

金利が高めに設定されている借り入れを、実質的な金利が低い住宅ローンと1本化することで、借入総額が変わらなくとも月々の返済を楽にし、支払額を減らす提案を行っています。

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住宅ローンの審査をスムーズに通すための相談先の選び方

金融機関は完済時の年齢や勤続年数など、様々な項目を用いて申し込み内容を確認しています。そのため、表面的な金利の低さだけで相談先を選ぶのではなく、自身の状況に合わせて審査を通過しやすい金融機関へ案内できる専門の窓口を選ぶことが推奨されます。

各金融機関との独自のパイプを持ち審査通過の実績が豊富な会社を選ぶ

日本国内には様々な銀行や信用金庫が存在し、それぞれが異なる審査基準を設けています。ある銀行では勤続年数の短さや既存の借り入れを理由に審査が通らなくても、別の金融機関では将来性を含めて柔軟に対応してもらえる事例は見受けられます。

特定の金融機関の窓口に頼るのではなく、多数の金融機関の審査傾向を把握している会社を選ぶことが望ましいと考えられます。

住宅ファクトリーは、神奈川、東京、千葉、埼玉の1都3県の全域をカバーしており、数多くの住宅ローン通過実績を作り上げてきました。各金融機関との独自のパイプを持っており、過去に他社で断られた人や、家族に内緒の借り入れがある人に対しても、審査を通すためのノウハウとサポートを提供しています。幅広い事情に寄り添い、丁寧に対応します。

物件探しからローンの手続きまでワンストップで対応できる不動産会社が安心

家を買う手順において、希望の物件を探すことと、資金を調達することは同時に進める必要があります。金融機関の窓口は融資の審査を行う場所であり、物件の価値や不動産の相談には乗りません。別々の会社に依頼すると、審査を待つ間に目当ての家が売れてしまうといった行き違いが起きる可能性があります。

一連の手順を円滑に進めるためには、不動産会社としての強みを持ちながら、金融の知識も併せ持つワンストップサービスの利用が効率的です。住宅ファクトリーは、ローンの相談から審査、物件の紹介、引き渡しまでをワンストップで対応します。住宅ローンと不動産のプロが、家計にやさしい家探しをサポートします。

住宅ファクトリーは、世界最大級の不動産ネットワーク「センチュリー21」の加盟店であるため、安心してお任せいただけます。無料の会員登録「CENTURY21 MEMBERS」にご登録いただくと、通常は不動産業者が利用するプロ用データベースをご利用いただけます。

プロ用データベースのシステムにより、複数の不動産屋を巡る必要がなくなり、現在売りに出ている全物件情報をゆっくり探せます。5万件以上の会員限定物件や、住宅ローン内緒話といった限定情報を閲覧できる点も大きなメリットです。しつこい営業は致しませんので、安心して利用できます。

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年収800万円の住宅ローンに関するよくある質問

年収800万円の世帯が住宅ローンを検討する際によく見られる疑問について、事実に基づき解説します。

車のローンやリボ払いがあっても住宅ローンを組むことは可能です

車のローンやクレジットカードのリボ払いがあること自体が、直ちに審査の否決につながるわけではありません。借り入れがある状態でも住宅ローンを組むことは十分に可能です。

しかし、住宅金融支援機構の規定等にもある通り、総返済負担率の計算において既存の返済額が加算されるため、希望する金額まで借りられない可能性に留意が必要です。既存の借り入れが原因で資金が足りない場合、住宅ファクトリーでは最大500万円まで住宅ローンにプラスして組む仕組みを提供しています。

家族に内緒の借り入れがある場合でも、秘密を厳守した上で対応できる実務ノウハウを持っています。

自営業や契約社員でも適切な対策で審査を通過する見込みがあります

民間住宅ローンの実態調査が示す通り、審査では将来にわたる収入の安定性が厳しく問われます。

そのため、会社員と比較して、雇用契約に期限がある契約社員や派遣社員、事業収益の変動を伴う自営業の人たちは、審査の基準が高く設定される傾向が見られます。自営業の人の場合は、確定申告書に基づく安定した黒字の証明などが求められます。

上記の事情があっても、審査のポイントを把握し、適切な金融機関を選定することで審査を通過することは十分に期待できます。住宅ファクトリーでは、自営業や契約・派遣社員の人、年収が多くない人、自己資金がない人でも対応可能です。事情を丁寧にお伺いし、最適な条件を引き出せるようサポートします。

出典)国土交通省『令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書』

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