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住宅ローンが不安な方

年収700万の住宅ローン借入可能額と無理のない返済額の目安

年収700万円で住宅購入を検討する際、多くの方が「今の年収でいくらまで借りられるのか」という点と、「家計を圧迫せずに支払い続けられる金額はいくらか」という二つの側面で検討を進めます。金融機関が提示する「借入可能額」と、日々の生活を考慮した「無理のない返済額」は、必ずしも一致するものではありません。

借入可能額は、税金などが引かれる前の額面年収を基準に算出されます。一方で、私たちが実際に生活費をやりくりし、住宅ローンを返済していく原資は、税金や社会保険料が差し引かれた後の「手取り額」です。もし借入限度額に近い金額まで融資を受けた場合、手取り額に占める返済の割合が大きくなり、将来の教育費や老後資金の確保に影響を及ぼす可能性も考えられます。

長く安心して暮らせる住まいを手に入れるためには、手取り額をベースとした現実的な返済額を把握することが大切です。また、自動車ローンやクレジットカードの支払いなど、既存の借入状況も踏まえた資金計画を立てることが推奨されます。この記事では、年収700万円の方に向けた借入可能額の目安と、安全な返済計画の考え方、既存借入がある場合の対策について、客観的な視点から解説します。

※免責事項:本記事で紹介するシミュレーションや審査基準は一般的な目安です。実際の借入可能額や審査結果は、個人の属性、金融機関の規定、市場の金利動向などによって変動します。住宅購入を検討する際は、最新の情報を確認し、専門家へご相談のうえで慎重に判断してください。

年収700万の住宅ローン借入可能額と無理のない返済額の目安

住宅ローンを検討する際、まずは金融機関がどのような基準で融資額を判断しているのかを知ることが大切です。金融機関が審査で用いる主要な指標の一つに「返済負担率(返済比率)」があります。これは、年収に対する年間のローン返済額の割合を指すものです。

一般的に、年収400万円以上の層に対しては、返済負担率の上限を35%程度に設定する金融機関が多く見られます。年収700万円の場合、年間の返済額の上限目安は約245万円です。これを12ヶ月で割ると、月額にして約20.4万円が算出されます。

金融機関は、この枠の中にこれから組む住宅ローンの返済額だけでなく、既存のマイカーローンやクレジットカードの支払いなども含めて審査を行います。また、実際の適用金利よりも高い「審査金利(目安として3.0%前後)」を用いて、将来的な金利変動への耐性を確認するケースが一般的です。

仮に審査金利を3.0%、返済期間を35年とした場合、年収700万円の方の理論上の最大借入額は、条件によっては5,000万円から6,000万円台の数字が算出される傾向にあります。

ただし、算出された上限額まで借り入れるかどうかについては、慎重な検討が求められます。先述の通り、返済負担率は「額面年収」をベースにしていますが、実際の支払いは「手取り額」から行うためです。年収700万円の手取り額は、扶養家族の構成にもよりますが、年額で約530万円、月額では約44万円前後が目安とされています。

この手取り額から逆算した「無理のない返済負担率」は、一般的に手取りの20〜25%程度が一つの目安として語られます。手取り530万円の20〜25%は、年間で約106万円〜132.5万円です。月額に換算すると約8.8万円〜11万円となります。この範囲内であれば、食費や光熱費といった基本生活費を維持しつつ、将来に向けた貯蓄も進めやすくなると考えられます。月々の手取りを基準に資金計画を立てることで、住宅購入後の生活のゆとりを保つ一助となります。

参照)住宅ローンの返済比率とは?… – 三井住友銀行

年収700万の借入限度額と適正な借入額のシミュレーション比較

金融機関が提示する「借入限度額」と、家計に配慮した「適正な借入額」には開きがあることが一般的です。この違いが月々の家計にどのような影響を与えるのか、具体的な数値で比較します。

以下の表は、適用金利1.0%(全期間固定)、返済期間35年として、限度額に近い6,000万円を借りた場合と、手取りの約25%に抑えた4,000万円の場合を比較したものです。

比較項目
借入限度額に近い場合
適正な借入額に抑えた場合

想定借入額
6,000万円
4,000万円

適用金利
1.0%
1.0%

返済期間
35年
35年

月々の返済額
約16.9万円
約11.3万円

年間返済額
約203万円
約136万円

手取り月額(約44万円)に対する返済比率
約38.4%
約25.6%

住宅ローン返済後の手元残額(月額)
約27.1万円
約32.7万円

限度額に近い6,000万円を借り入れた場合、月々の手取り約44万円のうち約16.9万円が返済に充てられ、手元に残るのは約27.1万円となります。この残額から生活費全般に加え、教育費や将来の貯蓄、さらには住宅の固定資産税や修繕積立金を賄う必要があります。場合によっては、家計にとって大きな負担となる側面も否定できません。

一方で、借入額を4,000万円に抑えた場合、月々の返済は約11.3万円となります。返済後の手元残額は約32.7万円確保でき、6,000万円借りた場合に比べて月々約5.6万円のゆとりが生まれる計算です。この余剰分を教育資金や老後への備えに充てることで、長期的な家計の安定に寄与することが期待されます。

参照)2024 年度 【フラット35】利用者調査結果

金利タイプ(変動・固定)や返済期間が総支払額に与える影響

借入額の決定と並んで、金利タイプや返済期間の選択も総支払額に影響を及ぼします。主な金利タイプには以下の3つがあります。

変動金利型 :

市場の動きに合わせて金利が定期的に見直されます。当初金利が低く設定される傾向にあり、月々の返済額を抑えやすいのが特徴ですが、将来の金利上昇リスクに留意する必要があります。

固定金利期間選択型 :

当初の一定期間(3年、10年など)は金利が固定され、期間終了後に再度選択します。

全期間固定金利型 :

完済まで金利が変わりません。将来の金利上昇による返済額増加の不安を抑えやすくなるため、長期的な計画が立てやすい点がメリットです。

現在、多くの方が変動金利を選択していますが、金利政策の変化などにより、将来的な負担増の可能性を考慮する場面も増えています。

また、返済期間の設定も重要です。期間を短くすれば利息の総額は抑えられますが、月々の返済額は上がります。まずはゆとりを持った期間で設定し、生活に余裕が生まれた段階で繰り上げ返済を検討するのも、家計を守るための一つの選択肢です。

参照)令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書 – 国土交通省

参照)住宅ローン利用者(2024 年度以前借入者)の実態調査結果 – 住宅金融支援機構

年収700万で住宅ローン審査を通過するための3つの注意点

年収700万円という水準は、金融機関から見て一定の返済能力があると判断されやすい層と言えます。しかし、年収のみで審査の結果が決まるわけではありません。金融機関は、申込者の健康状態や勤続年数、雇用形態、さらには個人信用情報などを総合的に精査します。

特に健康状態については、多くの民間ローンで「団体信用生命保険(団信)」への加入が条件となっており、現在の体調や過去の病歴が審査に影響する場合があります。

また、住宅購入は数十年単位の長い付き合いとなるため、将来のライフイベントを見据えた資金計画が求められます。年収700万円の世帯では、教育費や老後資金の準備が重なる時期に備え、長期的な収支シミュレーションを行うことが、無理のないマイホーム購入の一助となります。

参照)令和6年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書 – 国土交通省

クレジットカードや自動車ローンなど既存の借入が与える影響

住宅ローンの審査において、既存の借入状況は大きな判断材料となります。金融機関は信用情報機関を通じて、過去の利用履歴や現在の残高を把握することが一般的です。審査に含まれる主な借入には以下のものが挙げられます。

  • 自動車ローン(マイカーローン)
  • クレジットカードのリボ払い・分割払い
  • カードローンやキャッシング
  • 携帯電話本体の分割払い
  • 奨学金の返還

これらの返済額は、住宅ローンの返済負担率を計算する際に合算されます。例えば年収700万円で返済枠が年間245万円あっても、既存のローンで年間90万円の支払いがあれば、住宅ローンに充てられる枠は155万円に制限されます。

借入状況によっては、希望額の減額や、審査の結果に影響を及ぼす一因となる可能性があります。過去の支払いに遅延があった場合も、慎重な判断がなされる傾向にあります。

既存の借入がある場合は完済または借入先への事前相談を検討する

既存の借入がある状態で審査に臨む場合、事前に対策を検討することをお勧めします。

可能であれば、自己資金を活用して既存の借入を「完済」することが有効な方法の一つです。完済後に発行される証明書を提出することで、借入がない状態を明確に示すことができます。また、使っていないカードローンの契約を解約しておくことも、審査を円滑に進める一助となります。

自己資金での完済が難しい場合は、むやみに審査へ申し込むのではなく、専門的な知識を持つ不動産会社などの窓口へ事前に相談することが、状況を整理するための一歩と言えます。現在の家計状況を踏まえ、どのような手順で進めるのが適切か、客観的なアドバイスを受けることが期待されます。

既存の借入がある状況で住宅ローン審査を有利に進める対策

既存の借入があり、手元資金での完済が難しい場合でも、対策次第で住宅購入の道が開ける可能性があります。金融機関によって審査の基準は異なるため、個別の状況に合わせたアプローチを検討することが推奨されます。

ローンに関するノウハウを持つ専門家と連携することで、自分一人では気づかなかった解決策が見つかることもあります。ここでは、既存借入の負担を抑えつつ、審査を前向きに進めるための手法について解説します。

既存の借金を住宅ローンと1本化して月々の負担を軽減する手法

複数の借入によって月々の支払いが重なっている場合、既存の借入を「住宅ローンと1本化する」、あるいは「住宅ローンにプラスして組む」という手法が検討材料となります。

これは、カードローンやマイカーローン、リボ払いなどの残高を住宅ローンの融資額に含めて借り換える方法です。一般的に金利が高く返済期間が短い既存借入を、低金利かつ長期の住宅ローンにまとめることで、月々の支払い合計額を抑えることが期待できます。

こうした手法の具体例として、1都3県(神奈川・東京・千葉・埼玉)に対応する住宅ファクトリーでは、最大500万円までの借入を住宅ローンと1本化して支払う提案を行っています。同社は金融機関との連携を通じて、状況に応じた解決策の提案を行っています。借入があることを否定せず、着実に返済を進めながらマイホームを手に入れるためのサポートを一つの選択肢として提示しています。他のローンを住宅ローンに1本化することで、月々の支払い負担が軽減される一方、返済期間が長期化することで総支払額が増加する可能性があります。また、住宅ローンの担保(自宅)が、他の借入の返済にも紐づく点に留意が必要です。

ローン審査と物件探しをワンストップで対応できる不動産会社を選ぶ

既存借入がある場合の審査は、金融機関の窓口に直接行くよりも、不動産会社を介して進めることが有力な選択肢となります。不動産会社は物件の価値を客観的に評価し、資金計画全体をトータルでコーディネートできるためです。

例えば住宅ファクトリーは、不動産とローンの両方の視点から、家計に配慮した住まい探しをサポートしています。世界規模の不動産ネットワーク「センチュリー21」の加盟店です。1都3県の広範な物件情報をカバーしつつ、丁寧な対応を心がけており、気軽にご相談いただける環境を整えています。審査の進め方と物件選びを並行して検討できる体制は、効率的な家探しに寄与することが見込まれます。

年収700万の住宅ローンに関するよくある質問

住宅ローンの検討時に多く寄せられる疑問について、一般的な基準に基づき回答します。

年収700万で5,000万円の住宅ローンを組むのは生活が苦しいですか?

生活への影響は、家族構成や日々の支出バランスによって異なります。しかし、年収に対する借入額としては一定の比率となるため、金利変動などの可能性に留意した計画的な検討が推奨されます。

手取り月額約44万円に対し、5,000万円のローン(金利1.0%・35年)の返済額は約14.1万円です。残額は約29.9万円となります。共働き世帯などで世帯収入に厚みがある場合は、ある程度の貯蓄を行っていく余力が見込まれます。

一方で、扶養家族が多い場合や将来の教育費が重なる場合は、ゆとりが少なくなる可能性に注意が必要です。まずは現在の支出を可視化し、具体的な数値でシミュレーションを行うことを検討してください。

家族に内緒の借入を抱えている場合、住宅ローン審査ではどのように対応すべきですか?

金融機関は審査時に信用情報を確認するため、申告していない借入があった場合でも把握されるのが一般的です。隠し通すことは難しいと考えたほうがよいでしょう。

一人で抱え込まずに専門家へ相談することで、現状をどのように整理すべきか、どのような対策が考えられるかといった助言を得られる場合があります。家計の状況は、配偶者など共同生活者と共有することが、長期的な家計運営の観点から重要です。住宅ファクトリーでは、現状を整理し適切な相談先につなぐサポートを行っています。

自営業や派遣社員でも年収基準を満たせばローンは組めますか?

金融機関は「収入の安定性」を重視する傾向にありますが、雇用形態のみで一律に断られるわけではありません。確定申告書による証明や勤続条件などを満たせば、ローンを組むことは十分検討可能です。

住宅ファクトリーでは、自営業や派遣社員、あるいは自己資金に関する課題を持つ方など、幅広い状況に合わせたご相談に対応しています。

住宅ローンの審査や既存借入に不安を感じている方は、専門家の知見を借りることで、状況を整理しやすくなります。住宅ファクトリーでは、電話、メール、LINEでの無料相談を随時受け付けています。

また、無料会員制度「CENTURY21 MEMBERS」に登録することで、プロ用のデータベースを開放し、5万件超の「会員限定物件」や「住宅ローンに関する情報」などのコンテンツが閲覧できるようになります。複数の不動産会社を廻ることなく、ご自身のペースで情報を精査できるシステムを整えています。資金計画や物件探しにお悩みの際は、安心感を持って検討を進められる体制をぜひご活用ください。

住宅ローンの10年固定で後悔する理由とは?期間終了後の対策を解説

この記事では、住宅ローンの10年固定を選んだ方が、期間終了後にどのような理由で後悔しやすいのか、その具体的なリスクと回避策について解説します。

結論から述べると、10年固定金利で後悔する要因として、11年目以降に適用される金利が想定以上に跳ね上がり、月々の返済負担が急増することが挙げられます。この事態を防ぐためには、固定期間が終了する前に「他金融機関への借り換え」や「既存の複数借入を住宅ローンと1本化する」などの具体的な対策を講じることが対策の一つです。

本記事では、公的機関の最新データや金融市場の動向を踏まえ、後悔しないための判断基準と、具体的な家計の見直し方法を詳しく提示します。

【この記事でわかること】
  • 住宅ローンの10年固定で後悔しやすい代表的な3つの理由
  • 住宅ローンの10年固定に向いている人と向いていない人の特徴
  • 10年固定期間終了後に後悔しないための具体的な対策と対処法
  • 住宅ローンの10年固定に関するよくある質問

【免責事項】
本記事は、国土交通省や金融庁などの公的データ、および信頼性の高い調査機関の最新レポート(2026年時点)に基づいて作成しています。金利動向や審査基準は金融機関や社会情勢によって変動するため、実際の借入や見直しに際しては、各金融機関または専門機関へ直接ご相談ください。

住宅ローンの10年固定で後悔しやすい代表的な3つの理由

住宅ローンの「10年固定(固定金利期間選択型)」は、借入当初から10年間の返済額を一定に保つ仕組みです。しかし、期間終了時の市場金利の動向や金融機関独自のルールにより、適用金利が想定を大きく上回るリスクを抱えています。

独立行政法人住宅金融支援機構の公表データによると、2026年1月時点で新たに住宅ローンを利用した方のうち、「固定期間選択型」を利用している割合は全体の一定数を占めています。一方で、金利見直しのルールや、優遇幅が縮小する仕組みについて十分に理解しないまま契約し、後日負担増に直面するケースが少なくありません。

ここでは、客観的な仕組みとデータに基づく代表的な3つの後悔の理由を解説します。

10年経過後に適用金利が上昇して返済負担が増えるリスク

10年固定の期間終了後、利用者が留意すべき主なリスクとして、市場金利の上昇に伴う借入金利の変動が挙げられます。10年の固定期間が終わると、原則としてその時点の市場金利をベースにした「変動金利」へ移行するか、再度「固定金利」を選び直すことになります。

この切り替えのタイミングで市場金利全体が上昇していた場合、毎月の返済額は当初の計画を大きく上回ります。事実として、日本銀行は金融政策決定会合において段階的な利上げを実施しており、金融市場調節方針の変更を行っています。

これにより、住宅ローンの変動金利の指標となる「短期プライムレート」も連動して引き上げられる動きを見せており、11年目以降に変動金利へ移行した際の適用金利が、10年前の想定よりも高くなる可能性が十分に考えられます。

日本銀行の公表データによれば、主要行の短期プライムレートは以下のように推移しています。

実施日
短期プライムレート(主要行)
~2024年9月1日
1.475%
2024年9月2日~
1.625%
2025年3月3日~
1.875%
2026年2月2日~
2.125%

また、再度「固定金利」を選択しようとしても、長期金利の動向によっては以前と同水準の金利で固定金利を組み直すことが難しい場合があります。

期間終了後に金融機関の金利優遇幅が縮小してしまうケース

市場金利が変わらなかった場合でも、10年固定期間終了後には実質的な適用金利が上昇する仕組みが存在します。住宅ローンの実際の借入金利は、「基準金利(店頭金利)- 引き下げ幅(優遇金利幅)」という数式で決まります。

基準金利(店頭金利)- 引き下げ幅(優遇金利幅)

多くの金融機関では、顧客を獲得するため、当初10年間の引き下げ幅を大きく設定しています。しかし、商品設計の規定により、11年目以降はこの優遇幅が縮小される契約になっているケースが大半です。

例えば、当初10年間の引き下げ幅が▲1.80%であった契約が、11年目以降に▲0.80%などに縮小される金融機関もあります。この場合、基準金利が変わらなくても実際の借入金利は一気に1.00%も上昇します。これに前述の日本銀行の政策転換による基準金利の上昇が重なれば、返済額の増加幅はさらに膨らむことになります。

当初10年間
引き下げ幅 ▲1.80%
11年目以降
引き下げ幅 ▲0.80%
(優遇幅の縮小)

転職や収入減により他社へのローン借り換えが困難になる事態

固定期間終了後の金利上昇を避ける合理的な手段として「他金融機関のより低金利なプランへの借り換え」があります。しかし、10年の間に利用者のライフスタイルや属性が変化し、借り換え審査に通らない事態が頻発しています。

国土交通省が民間金融機関に対して実施した調査によると、融資の審査で考慮する項目とその割合は以下の通りです。

審査における考慮項目と金融機関の割合
勤続年数
93.2%
年収
92.9%
雇用形態
71.6%
業種
34.4%
雇用先の規模
25.4%

このデータが示す通り、93.2%というほぼすべての金融機関が「勤続年数」を重視しています。転職直後で勤続年数が短い場合は、借り換え審査において不利に働きます。

また、正社員から契約社員や派遣社員、自営業へと雇用形態が変化している場合、金融機関は返済能力の安定性を慎重に判断する傾向があります。一般的な住宅ローンの契約約款においては、転職などで勤務先や雇用形態が変わった場合、速やかに現在借入中の金融機関へ届け出を行う義務が定められています。

勤務先や雇用形態の変更について届け出を行うことが契約上の義務とされています。また、事前審査の申込履歴は信用情報機関に一定期間記録されるため、複数の金融機関に同時申込を行うことは慎重な検討が必要です。

住宅ローンの10年固定に向いている人と向いていない人の特徴

住宅ローンの金利タイプは、ご家庭の状況やライフプランによって最適な選択が異なります。将来の資金計画や、金利上昇リスクをどこまで許容できるかによって、明確に向き不向きが分かれます。自身の状況と照らし合わせ、適切な金利タイプを選ぶための判断基準を提示します。

10年以内に返済予定や繰り上げ返済の資金がある人は向いている

10年固定期間終了後の適用金利が上昇するリスクを無効化できる資金的余裕がある方には、10年固定金利は有効な選択肢です。退職金などのまとまった収入が見込める場合や、計画的な貯蓄によって固定期間終了前に大きな額の「繰り上げ返済」を実行できる層が該当します。

金利が上昇する前、あるいは優遇幅が大きく縮小する前に借入元本を圧縮できれば、その後に適用される金利が高くなっても、毎月の返済額に与える影響を最小限に抑え込むことが見込まれます。

将来的な金利上昇や返済額増加のリスクを避けたい人は不向き

一方で、子供の進学などで教育資金のピークを迎える予定があるなど、今後出費が増加する見込みがあり、毎月の返済額を一定に保ちたい方には、10年固定金利は不向きです。

国土交通省が実施した調査によれば、住宅購入資金の平均値は注文住宅で6,188万円、分譲集合住宅で4,679万円と高額化しています。

借入元本が数千万円単位に上るため、わずかな金利上昇が総返済額に大きな影響を与えます。将来の金利上昇による家計の圧迫リスクを回避したいのであれば、融資の契約時に完済までの金利が確定している「全期間固定金利型(フラット35など)」を選ぶことが有力な一手です。

10年固定期間終了後に後悔しないための具体的な対策と対処法

すでに10年固定金利で契約しており、期間終了が近づいている方が返済負担増に悩むことを防ぐためには、現状の金利水準や他行のプランを比較し、早めに行動を起こすことが不可欠です。負担を軽減するための現実的な解決策を解説します。

固定期間が終了する前に他金融機関への借り換えを検討する

最も標準的な対策は、現在の固定期間が終了し、適用金利が跳ね上がる前の段階で、より条件の良い他金融機関の住宅ローンへ「借り換え」を行うことです。

国土交通省の調査によれば、個人向け住宅ローンの新規貸出額のうち、金利タイプ別割合では変動金利型が83.5%と最も高いシェアを占めています。

借り換えには保証料や登記費用などの諸費用が発生しますが、新たに適用される金利が現在の想定金利よりも低く、借り換えによる利息軽減効果が諸費用を上回る場合、月々の負担を抑えられる可能性があります。

ただし、借り換え先の審査を通過するためには、前述の通り勤続年数や年収の安定性が求められます。就業直後は審査上有利とは言えないため、転職等を検討している場合は、それらを実行に移す前に借り換えの審査を進めておくことが一つの基準です。

他の借入がある場合は住宅ローンと1本化して月々の負担を減らす

住宅ローンの返済負担増に加え、マイカーローン、カードローン、消費者金融、奨学金など、複数の債務を抱えている場合、家計の状況はさらに深刻です。

金融庁の公表資料によれば、消費者金融等の無担保ローンの上限金利は、利息制限法に基づき借入元本が10万円以上100万円未満で年18%、100万円以上で年15%と高く設定されています。

このように複数の高金利な借入がある場合、住宅ローンの借り換えを単体で検討するのではなく、既存の複数債務を金利水準が低い「住宅ローンと1本化する」というアプローチが有効な解決策です。

住宅ローンの10年固定に関するよくある質問にわかりやすく回答

10年固定と全期間固定金利ではどちらを選ぶべきですか?

それぞれの金利タイプには明確な違いがあり、自身のライフプランと将来の金利上昇に対する「許容度」によって選ぶ基準が異なります。

国土交通省の定義において「全期間固定金利型」は、融資の契約時に返済期間全体の金利が確定していることから、借入当初から完済時まで総返済額が確定しているローン商品です。教育費の増加などに備え、将来の支出額を確定させたい方に適しています。

一方で「10年固定」は、当初10年間の金利が全期間固定よりも低く設定されます。10年以内に退職金等で大きな額の繰り上げ返済が可能であったり、11年目以降の金利上昇による返済額増加を吸収できるだけの資金的余力があったりする場合に選ぶ経済的合理性が生まれます。

カードローンなど他の借入があっても住宅ローンは見直せますか?

カードローンや消費者金融からの借入が存在する場合、通常の金融機関の審査は厳しい結果となる傾向があります。これは住宅ローン審査において、年収に対するすべてのお借入の年間返済額の割合を示す「返済比率」がチェックされる仕組みとなっているためです。

こうした基準を満たすために、各金融機関とのパイプと審査通過のノウハウを持つ専門会社を頼ることも有力な選択肢です。

(記事のテーマ「10年固定」との関連性を持たせ)住宅ファクトリーでは、ローンや既存借入の見直しに関する相談を承っています。詳細な借入可能額は、ご相談時に具体的な状況をうかがいながら算出いたします。この枠を活用して既存の借入を住宅ローンと1本化することが可能です。

住宅ローン審査に不安がある場合の適切な相談先はどこですか?

審査に不安がある場合、自身で単一の銀行窓口に直接申し込むことはリスクを伴います。一度審査に落ちてしまうと指定信用情報機関(CICやJICCなど)に申込情報の記録が残り、その後に他の金融機関に申し込んでも審査に通りづらくなる影響を及ぼすおそれがあるためです。

そのため、各金融機関の審査基準を熟知し、ローン審査に強い不動産会社を利用することが適切なアプローチです。不動産会社を窓口にすることで、ローンの相談から物件の紹介、引き渡しまでをワンストップでサポートを受けられるメリットがあります。

相談先の一例として、住宅ファクトリーは不動産ネットワーク「センチュリー21」の加盟店です。丁寧な対応を心がけており、電話、メール、LINEを通じて何度でも無料で相談が可能です。

さらに、無料の会員登録制度「CENTURY21 MEMBERS」を利用することで、通常は不動産事業者が利用するデータベースが開放されます。これにより、複数の不動産屋を巡る手間を省き、5万件以上の「会員限定物件」や「住宅ローン内緒話」といった限定コンテンツを閲覧しながら、専門スタッフと審査通過率を高めるための対策を講じることが見込まれます。

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